●「宝恵駕籠(ほえかご)行列」とは、大阪は戎橋筋商店街近郊で、十日戎に見られる駕籠(かご)行列!
もともとは大阪ミナミの芸者さん達が、旦那様に代わりえべっさんへ商売繁盛祈願に繰り出す際、煌びやかな駕籠(かご)に乗って繰り出したと言われます。
宝恵駕籠(ほえかご)行列のルートマップが、戎橋筋商店街より紹介されていますので、こちらを持参し、宝恵駕籠(ほえかご)行列とともに大阪の十日戎を堪能してはいかがでしょうか。
あの有名人と、福娘と、ミズえびすばしと、間近に会える。新春のミナミを彩る、十日戎の宝恵かご行列。
大阪 今宮戎神社 宝恵かご行列 福娘 なにわのえべっさん
大阪の道頓堀をスタートし、商売の神様「今宮戎神社」(大阪市浪速区)まで練り歩く新春の恒例行事『宝恵駕行列(ほえかごぎょうれつ)』。
元禄期に南地花街の芸妓さんが、船場の旦那衆のかわりに「えべっさん」(今宮戎神社)へお参りしたことに始まったと言われる伝統行事です。
吉本芸人をはじめ、ミナミで商いを営む人々や、芸妓衆、文楽人形、松竹新喜劇、松竹芸能のタレントや野球や柔道などのスポーツ選手などの有名人が宝恵駕といわれるカゴにのり、今宮戎神社まで練り歩きます。
毎年1月10日の今宮戎神社の例年行事「十日戎」に合わせて、なんばオリエンタルホテル前に、宝恵駕籠(ほえかご)行列が通ります。
2024年度は4年ぶりに宝恵駕(ほえかご)行列が催行されます
令和六年度(2024年) 宝恵駕 行列
日 程:2024年(令和6年)1月10日(水)
主 催:十日戎 宝恵駕振興会
後 援:今宮戎神社、関西・大阪21世紀協会
運 営:宝恵駕振興会事務局、宝恵駕行列実行委員会
江戸時代に始まったミナミの一大イベント
宝恵駕籠(ほえかご)行列は二百年以上前、大阪ミナミの芸妓衆が派手にカゴをくり出して今宮戎神社に参詣したことに始まります。
最盛期は明治・大正・昭和の戦前、百挺ものカゴが華麗を競ったといいます。 芸妓をはじめ、ときの著名人、たとえば二代目中村鴈治郎が中村扇雀だった頃に行列に加わると、盛大に賑わったといわれます。
伝統は今日に引き継がれ、歌舞伎俳優、文楽人形、日本舞踊上方舞、芸妓衆、落語家、漫才師のスターやタレントたち、野球や柔道の選手をはじめスポーツ界の人たち、福娘、ミナミの商店街が参加します。
今宮戎神社について
今宮戎神社では天照皇大神・事代主命(ことしろぬしのみこと=えべっさん)・外三神をお祭りしています。聖徳太子が西暦600年に四天王寺を建立する際に、その西方を鎮護としてお祀りされたのが始めと伝えられています。
10日戎の際に「ほえかご、ほえかご」と声をかけながら1時間少しで巡航します
2024年のスケジュールをご紹介します。
【往路】宝恵駕に乗って宗右衛門町~今宮戎神社へ
■出発式(9時50分)
道頓堀川の遊歩道にて、賑々しく行われます。
■行列がスタート(10時:宗右衛門町・太左衛門橋北詰)
慣わしにより、元・南地大和屋前から出発します。出発前には芸妓をのせた宝恵かごを駕籠上げします。これも慣わし。このあと、宗右衛門町から堺筋をまわって道頓堀を進み、戎舞台へ。
料亭・南地大和屋
明治10年に創業、やがて芸妓養成学校をつくり、昭和28年には全国花街連盟を立ち上げ、芸妓の社会的地位の向上や全国の花街の発展に尽力しました。
大阪の大和屋の芸妓といえば、芸の質の高さから、全国から一目置かれる存在だったといわれます。昭和初期に南地五花街の芸妓は3,000人にのぼりました。
花街の近代史の中で、南地大和屋は大きな存在であり、宝恵かご行列の発展にも大きく尽力してきました。
■戎舞台(10時30分過ぎ)
戎橋の南詰めに、戎舞台が設けられます。
江戸時代、戎橋は今宮戎神社に参詣する市中の人々の往来で賑わいました。今宮戎神社と戎橋の深いつながりに因んで、戎橋の橋詰に「舞台」が仮設される古例を復興したものです。
こちらで文楽、歌舞伎役者、芸能人などがご挨拶、大阪締めで出立を祝います。
■戎舞台を出発すると、戎橋筋を一路南へ
商店街のアーケードの中を行列が進みます。千日前大通りを渡り、難波センター街を左折して東へ進み、千日前筋を南下、なんばグランド花月を経て、なんば南海通りを南海難波駅の方面に向います。髙島屋の前で左折、なんさん通りを南下していきます。
■境内に近づいたら駕籠をおりて、徒歩で。
広田神社の横を通り、人出をかきわけながら今宮戎神社の境内に。本殿の前で芸妓の宝恵かごを駕籠上げし、参詣を致します。
■帰路は、屋台で賑わうお帰り道を北上します。
なんばシティの中を通って、髙島屋、なんばマルイ、戎橋筋を北進し、戎橋に到着するのは午後1時30分頃。
この後、神官や福娘、町役は分担して、奉賛いただいたお店に、福笹を授けに回ります。
宝恵かご行列の種類
◎お多福
多くの福を呼ぶ縁起物の「お多福」が先頭を進みます。大阪の昔の日本美人の象徴で、商売繁盛と招福開運の奉穰として親しまれています。
◎福みこし(鯛と山車)
起請文(きしょうもん)の矢をこの駕籠に託して、今宮戎まで持参してもらいます。福娘に預けていただいても構いません。
2024年に乗られる方々(本体隊列順)
- 松竹新喜劇の藤山扇治郎さん
- 国立文楽劇場から文楽人形遣いの吉田一輔さん
- テイチクレコードから演歌歌手の青山新(しん)さん
- 日本舞踊上方舞山村流の六世宗家家元3代目山村友五郎さん
- 落語家の六代・桂文枝さん
- NHK連続テレビ小説「ブギウギ」に出演されている女優の富田望生(みう)さん
- 吉本興業から間寛平さん
- 松竹芸能のはっぴちゃん
- MBSのアナウンサー
- OSK日本歌劇団男役トップスターの楊琳(やんりん)さん
- セレッソ大阪・ヤンマーレディース
- 福娘代表、戎橋筋商店街のミズえびすばしや心斎橋筋
- 宗右衛門町の各商店街の代表
- etc…
【帰路】 ※福笹のお届け
12:40 今宮戎神社
13:05 なんばCITY
13:10 高島屋
13:15 なんば広場
13:18 ○|○|(ナンバマルイ)
13:45 戎橋橋詰
14:05 大丸(北館)
14:15 ユニクロ心斎橋前
14:25 カメラのナニワ
14:35 ホリデイ・イン大阪難波 前
14:40 手締め式
※その他、各店舗、記号等に福笹をお届け
■2024年宝恵駕ルートマップはこちら
(おまけ)知っておきたい正しい参拝のマナー
今宮戎HPより