12月に入りクリスマスムードも高まる中、外国人渡航者で賑わう道頓堀でかつてあった芝居小屋「浪花座」を再現したイルミネーションが登場し、観光客や行き交う道頓堀クルーズ船の乗客を楽しませています。
道頓堀イルミ 道頓堀五座「浪花座」とは?
このイルミネーションイベントは地元商店街で構成される団体により設置されたそう。
夏には「道頓堀川万灯祭」など道頓堀を盛り上げるイベントなども行っており、
ウィンターシーズンを盛り上げるイベントとして企画されたイルミネーションになります。
その皮切りとして今回「浪花座」のイルミーションが作られたということです。
古い記録の残る大学の協力も得て、大型平面ちょうちんの技法を使って再現したとのことで、大きさは幅5.7メートル、奥行き1.2メートル、高さ2メートルもの立派なイルミネーションになっています。
点灯時間は12月31日まで17時~翌1時まで点灯されるとのこと。
浪花座とは?
かつてあった芝居小屋
「道頓堀五座」(弁天座、朝日座、角座、中座、浪花座)の1つが浪花座です。
道頓堀五座について
かつて道頓堀川の南側には大阪中の芝居小屋が集められ、芝居町として発展していたそうです。「角座」、「浪花座」、「中座」、「朝日座」、「弁天座」の「道頓堀五座」は代表的な劇場とされ、日本最大の劇場街とし「なにわのブロードウェー」とも呼ばれたそうです。
伝統芸能である文楽や人形浄瑠璃などが上映され、文化発信地としても重要な役割を担ったそうです。
伝統と歴史ある各劇場
朝日座
古くは角丸の芝居と呼ばれた劇場です。明治16年(1883)の改築を機に朝日座を名乗り、明治44年(1911)道頓堀で最初に映画上演中心の劇場に転向しました。
角座
寛文₉年(1669)開座。江戸時代は「角の芝居」と呼ばれました。「回り舞台」が世界で初
めて設置されたのが角座で、これは道頓堀の芝居茶屋で生まれた歌舞伎作者・並木正三の発明だそうです。
中座
寛文元年(1661)落成、江戸時代には「中の芝居」と呼ばれました。天才喜劇役者・藤山寛美は亡くなる3日前に「中座に行きたい」と妻と夜遅くに出かけたというエピソードは有名です。
道頓堀イルミ 道頓堀五座「浪花座」 点灯期間は、2024年2月29日まで
イルミネーションは毎年延長予定とのこと
このイルミネーションは、道頓堀の通り沿いに展開される予定とあり、毎年区間を伸ばしながら「道頓堀五座」の復活を目指すとのことです。
道頓堀橋から戎橋間には赤い半アーチ状のネオンを等間隔で並べ、
その上を青いライトが彩る予定となっているそうです。
主催者によると毎年区間を延ばし6年間で日本橋まで延長する予定だそうです。
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